塾長挨拶

自彊塾の指導理念

塾長挨拶

私が三木の地で塾を始めて早34年という年月が過ぎました。四半世紀以上もの間、地元の子どもたちに数学や英語などを教えてきましたが、教えることを通じて、今、時代の曲がり角にいるのだと痛感します。

昔は、有名大学を出て一流企業・大手企業に勤めたら一生安泰、という神話がありましたね。子どもの将来を気づかう親御さんにとっては、子どもに勉強させて、人生の成功コースになんとか乗せようと必死でした。塾もそんな要求に答えて子どもたちに勉強させたものです。子どもは子どもでよく勉強しました。よく努力しました。みんないっしょに頑張ろう、そんな時代でした。

時代は変わりました。神話は神話であって現実とは違うことを、世間の人たちはいやというほど思い知らされています。塾も昔のようなことは通用しません。当然ですね。塾だけ昔と同じで通用したら、それはおかしなことです。だれもが、変わらないと生きていけない時代になっているのですから。

たくましい子どもに育てるためには、知識や答えを与える(魚を与える)ことより、自分で答えを探し出す方法(魚の釣り方)を教えることが重要になる時代です。次の英文は、当塾のNick英語講師が書いたものです。下記の内容を、自彊塾の教育理念として説明したところ、彼は随分気に入り、それを英語に直しました。

If you give a child fish to eat, it will satisfy the child.
If you teach a child how to catch fish, the child will never go hungry again.

もし、魚を与えれば、子どもはその魚を食べることができる。
しかし、魚のとり方を教えれば、一生魚を食べることができる。

これは、中国の古の格言です。多くの方が耳にされたことがあると思います。『魚を与えるより、魚の釣り方を教える』という考えは、21世紀になっていっそう重要視されています。自彊塾は、この考えに基づき、『魚の釣り方』つまり『勉強のしかた』をより重要視し、マスターするための授業を行っています。

自彊塾の授業は、先生が知識という魚を釣って来て、こどもたちに料理して出すというのではなくて、魚の釣り方を教える授業です。先生は、子どもに釣りざおを渡して「さあ、やりなさい」というのではなく、ある程度こどもたちの学習の様子を見ながら、釣りざおの持ち方、餌の付け方など適切なアドバイスをして、こどもたちに魚の釣り方を身につけさせる、という授業スタイルです。しっかり教え込まないとできるようにならない、という考えは、魚を与えるやり方です。一方、時間はかかりますが、子どもたちが自分の意思で勉強に取り組むように伸ばすことが『魚の釣り方』を教える授業スタイルです。後者が大切になる時代です。

自彊塾は、自分の頭で考えることの大切さ、試行錯誤をしながらの発見がどれほど楽しく力がつくかを、勉強という活動を通じて、塾生たちに伝えていきます。

自彊塾 塾長 喜入 重光